拡大縮小 (ダイアログ) - (画像ビューワ「MassiGra」公式ヘルプ)

「メニュー」→「画像」→「拡大縮小」

画像の拡大縮小や、印刷解像度の変更をするダイアログです。
「設定」の「物理メモリを超えるサイズの画像を扱う」を無効にしていると、物理メモリを超えるサイズには変更できません。
拡大した後に元のサイズに縮小しても、元の画像に完全には戻りません。
  • 元のサイズ グループボックス
    ( ) の中に現在のデータサイズが表示され、グループボックスの中に現在の横サイズと縦サイズが表示されます。
  • 新しいサイズ グループボックス
    ( ) の中に変更後のデータサイズが表示されます。
    • 幅 / 高さ
      変更後の幅と高さを入力して下さい。
      最大 65535 です。
    • 比率
      変更後のサイズが元のサイズの何%かが表示されます。
  • 今の半分
    幅と高さのエディットボックスの値を、今の半分にします。
  • 今の2倍
    幅と高さのエディットボックスの値を、今の2倍にします。
  • プリントサイズ グループボックス
    • 幅 / 高さ
      印刷する場合のサイズが表示されます。
    • 単位 (幅 / 高さ の右にあるもの)
      プリントサイズの幅と高さの単位を指定できます。
    • X 解像度 / Y 解像度
      印刷する場合の解像度が表示されます。
      この値と画像のサイズから、プリントサイズを算出します。
      X と Y の値は同じにするのが一般的です。
    • 単位 (解像度 の右にあるもの)
      解像度の単位を指定できます。
  • 画像を拡大縮小
    チェックを外すと、解像度の変更だけできるようになります。
  • 元の縦横比を保つ
    チェックしてあると、変更後のサイズを入力する時に、元の縦横比を保つように自動調整します。
  • 縮小した後 シャープ加工
    チェックしてあると、縮小した後に微妙にシャープ加工をします。
    「縮小方法」が「Simple」ではない場合、縮小すると少しボケてしまうので、それを解消するためのものです。
    「縮小方法」が「Simple」の場合、これがチェックしてあっても、シャープ加工はしません。
    これがチェックしてある場合、「縮小方法」を「Cubic-0.5」にすると、最も画質が良くなるような気がします。
  • 縮小方法
    縮小の処理の方法を指定できます。
    詳細は、この下に書いてあります。
  • 拡大方法
    拡大の処理の方法を指定できます。
    詳細は、この下に書いてあります。
拡大縮小方法についての詳細です。

一般的には Lanczos3 が高画質と言われる事が多いですが、実際にどれが高画質と感じるかは各人の好みによりますし、処理する画像や、拡大縮小率にもよります。
ちなみに、他のソフトの同じ名前のものとは違う結果になる場合があるので、名前だけで判断しないで、実際に試してみた方がいいと思います。

とりあえずの指針として、速度を優先したい場合は Linear。
画質を優先したい場合は Lanczos3。
Lanczos3 が気に入らない場合は Cubic-0.5 / Lan2+0.25 / Lan2+0.50 のどれか。
それも気に入らない場合は他のを試すと良いと思います。

Bell / B-Spline / Mitchell は、ボケるので縮小には向きません。
Mitchell ~ Lanczos3 は、画像の輪郭の周りにリンギングと呼ばれるノイズが発生する場合があります。 基本的にシャープさが強いもの程、リンギングも強くなります。
基本的に下の方のもの程、処理速度が遅くなりますが、B-Spline ~ Lan2+0.50 はほぼ同じ速度です。
Simple の他の方法で拡大縮小した場合、処理後の画像は 24 BPP になります。
プログラムの都合により、Hermite ~ Lanczos3 で 100 分の 1 より小さく縮小する場合、 Integra で縮小します。
  • Simple
    「シンプル」と読みます。
    最近傍法 (ニアレストネイバー) と呼ばれる方法で、鑑賞に堪えうる画質ではありませんが、高速に処理できます。
    他の方法と違い、BPP をそのままで処理できます。
  • Linear
    「リニア」と読みます。
    双線形補間 (バイリニア) と呼ばれる方法で、まあまあな画質となかなかの速度で処理できます。
    しかし双線形補間は元のサイズの 50% より小さくする場合は画質が悪くなってしまうので、50% 以下の場合は MassiGra の作者が独自に考案した単純平均法という方法で縮小します。
  • Integra
    「インテグラ」と読みます。
    正しい呼び名は Integration ですが、勝手に省略して呼んでいます。
    積分法、面積平均法、平均画素法などと呼ばれる方法で、わずかにボケますが、縮小の場合はなかなか高画質でありながら処理速度も速いです。
    拡大の場合は遅い上にドットが目立つので、好む人はあまり多くないようです。
    整数倍に拡大する場合は Simple と全く同じになります。
  • Hermite
    「エルミート」と読みます。
    Integra を少しぼかした感じになります。
    リンギングを発生させずに、かつボケを抑えて拡大したい場合に有効かも知れません。
  • Bell
    「ベル」と読みます。
    中程度ぼかします。
    大きく拡大する場合はきれいに見えるかも知れませんが、ボケるので縮小には向きません。
  • B-Spline
    「ビースプライン」と読みます。
    強めにぼかします。
    大きく拡大する場合はきれいに見えるかも知れませんが、ボケるので縮小には向きません。
  • Mitchell
    「ミッシェル」と読むのか、「ミッチェル」と読むのか、分かりません。
    正しくは Mitchell-Netravali と呼ぶのだと思うのですが、Mitchell と呼ばれる事が多いので、MassiGra でもそうしています。
    少しシャープにして、少しぼかします。
    拡大する場合はきれいに見えるかも知れませんが、ボケるので縮小には向きません。
  • Cubic-0.5
    「キュービックれいてんご」と読みます。
    Catmull-Rom と呼ばれるものと同じかも知れません。
    中程度シャープにします。
    拡大でも縮小でも、写真でもイラストでも、無難な画質になると思います。
  • Lan2+0.25
    「ランツープラスれいてんにーごー」と読みます。
    Lanczos2 と呼ばれるものを、不自然にならない程度にシャープになるように独自に改造したものです。
    Cubic-0.5 より少しシャープです。
    縮小の場合は一番下の Lanczos3 より高画質になる場合があるような気がします。
    ちなみに、標準の Lanczos2 は Cubic-0.5 とほぼ同じなので、MassiGra では採用していません。
  • Lan2+0.50
    「ランツープラスれいてんご」と読みます。
    末尾の 0 は上の Lan2+0.25 に揃えるために付けているだけです。
    Lan2+0.25 よりさらにシャープになるように独自に改造したものです。
    輪郭強調が少し強過ぎて、不自然と感じる場合もあるかも知れません。
    MassiGra で利用できる方法の中では最もシャープだと思います。
  • Lanczos3
    「ランツォシュスリー」と読みます。
    一般的には、拡大でも縮小でも高画質と言われる事が多いです。
    シャープでありながら、滑らかさもありますが、リンギングが非常に目立つ場合があります。
    写真等の場合はリンギングがあまり目立たない場合が多いので、最良の方法かも知れません。
    色差が激しい画像、例えば、白い背景の上に黒で描かれているイラストの場合、輪郭が二重になる場合があります。
    MassiGra で利用できる方法の中では最も低速です。